女性にお金を貢がせて、自分は仕事もせず遊び放題の“ヒモ男”。
こんな男性に貢ぐ女性の心理は、一体どのようなものでしょうか。
人間は普通、自分に害をなすような異性に好意を持ちません。
それなのに、遊んでばっかりな男性の世話を焼き生活の面倒まで見るのは、道理に合いません。
この矛盾を心理学上では「不協和」といいます。
女性自身も不協和には気づいていて、そのずれを何とか解消すべく、自分の行動を正当化しようとします。
結果、「本当の彼は素晴らしい男性」「貢いでいいほど彼を愛している」といった理由を自分で作り上げてしまうのです。
そして、この言い訳に縛り付けられてしまい、いざ別れようとしても「彼は魅力的だし……」「愛しているから」と考え、周囲がなんと言おうと離れなくなってしまうのです。
さらに、次のようなケースもあります。
女性が彼氏のダメさ加減をよく知っていながらも敢えて放置し、自分の必要性を押しつけるといった、いわば「共依存」の関係です。
これは、女性が「あなたは私がいないと何にもできないダメ男」と決めつけることで、男性も「俺はこいつがいないとダメなんだ」と思い込んでしまうところに問題点があります。
女性からすると、彼氏がずっとダメな状態なら、永遠に自分を必要としてくれますから、そうなるようコントロールしているのです。
こういったカップルは結局のところ、本人が2人の関係の不自然さ、不健全さに気づかないと話になりません。
本人たちが変わろうとしない限り、関係性の改善はなかなか難しいでしょう。